関西女医ちえです。
<カラーコンタクトで眼障害、3カ月で395例も! どうやって予防する?>
という記事を見つけました。HP:http://news.ameba.jp/20130312-214/
目の色を変えたり瞳を大きく見せたりできるカラーコンタクトレンズ(以下カラーCL)は、若年層を中心にファッション感覚で親しまれている。その一方でカラーCLの使用により、目に障害が起きたという事例が増えている。
日本コンタクトレンズ学会は3月7日、カラーCLの諸問題に関するレクチャーを実施した。
同学会が全国の眼科医に行った調査によると、カラーCLに起因する眼障害の事例が、2012年7~9月で少なくとも395あったという。
その97.7%は女性が占めており、全体の86.5%が15歳から29歳であった。
症状は角膜や結膜の炎症が主で、日本眼科医会によるCL障害の調査結果を比べると、CLによる眼障害では重篤と考えられる角膜潰瘍(角膜が濁る、薄くなるなどの症状)や角膜浸潤(角膜が炎症を起こし、白く濁るなどの症状)の割合が、カラーCLでは高くなっていた。
眼障害を起こした395人に調査したところ、購入時に眼科を受診しなかった人は80.3%もおり、ほとんどの障害例は眼科医の処方なしにカラーCLを使用していたことが分かった。
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私は学校健診で、確認するところの一つに、目の充血は見ます。そして一緒にカラコンも確認します。
私が学校健診をはじめてした15年前とは大違いです。昔はカラコン確認はしたことがありませんでした。
ここ3-4年くらいですね。カラコンしている若い女性の充血がひどくなっている事に気が付いたのは。だいたい大学生や専門学生に多いです。さすがに高校生はカラコンでも度入りの眼科医が処方したものです。
医師が見たら、眼科医受診のカラコンかどうかだいたいわかります。
実際は、内科診察なので、カラコンは見る対象ではないんですよ。
でも、おせっかいなので、ついつい言ってしまう。
私)目が赤いけど、心当たりある?
学生さん)あっ。。。
その後、いろんなパターンで、学生さんのお話を聞きます。
で、最後に
私)こんな赤い状態が続いているなら、眼科に行った方がいいよ。かわいくっても、炎症繰り返して視力落ちたら魅力落ちちゃうよ。
完全におせっかいおばさんです。
でもだいたいみなさんこういいます。
学生さん)わかりました。
実はみんな気が付いているんですよ。それと心配しているんですよね。
時々学生さん)やっぱやばいっすよねー
と仰ります。
やばいかも?と思いながらも、皆もしているし、おしゃれだからやめられない。でも誰かに言われたら、考えようかな。と
それが親だったら、腹が立って、反抗してしまうかもしれないけど、1年に1回の学校健診に来るうるさい女医に言われたら、仕方ないか~と。
これって、なんでもそうなのかもしれないと思うんですね。
医療従事者は、ちょっとした事何気ない事に気が付きやすいと思うのです。
そして、どういう風にお話しすれば、その人にとって考える環境にできるのかわかっていると思うのです。
ちょっとした事でも、もし力になれれば嬉しいですよね。
それが、医療従事者だからできるのかな、と思います。
ありがとうございました。